12月10日_誇りある中学校生活と思えるために

12月8日のイベントの後、トップチームは選手ミーティングを実施しました。中学生の彼らが誇りを持ってラグビースクールを卒業するために、今、何ができるのか話し合いました。私からはOur Goal(私たちの目標)を確認し、そのうえで、どうすればOur Goalに到達できるのかステップ1について子どもたちで話し合わせました。まずは12人揃えるところからスタートしようということで、メンバー集めに奔走することになりました。そうしたところ、早速、本日2名の中学生が体験に来てくれました。自分たちで話し合い、すぐに行動を起こしたこと。本当に立派だと感心しました。聞けば、中学校で何度も声掛けをしたようです。ラグビーに奇跡は起こりません。彼らが決して諦めず、何度倒されても、立ち上がっているからこそ、チームが上向いてきています。これは偶然ではなく、必然です。はじめは6名でスタートしたチームですが、一人増えて7名となり、また一人と増えてくるかも知れません。

ミーティングの際に、私からは「成功者の原則」の話をし、そのうえで、2015年W杯、2019年W杯の日本代表を引き合いにして、「みんながトップチームを応援してくれているけれども、トップチームの成功を心から信じている人はどれほどいると思う?」と投げ掛けました。私たちも日本代表を応援しましたが、心の底から勝つことをどれほど信じられたでしょう? しかし、ここにいる子ども7人と校長は成功を信じようと言いました。子ども同士も信じ合ってほしいし、校長を信じてほしいと話しました。トップチームの子どもたちのみじめな思いや悔しい思いは共に寄り添ってきたからこそ、私は知っています。成功するかどうか分からない、むしろ、失敗する確率の方が高いからこそ、トップチームの子どもたちの取り組んでいることはチャレンジと呼べるのだと言いました。また「もし、うまくいかなかったとしても、自分たちでベストを尽くしてダメだったなら、仕方がないじゃないか」と。もし誰もトップチームの子どもたちを認めなくとも、ベストを尽くしたならば、世界でたった一人、せめて私だけは彼らをリスペクトしたいと考えています。

あの7人と私の厳しい旅はまだまだ続きそうです。そういえば、もう一人、強力な助っ人がこの旅の仲間になってくれることが決まりました。少しずつ、追い風が吹いてきました。彼らに本当に「トップチームに入ってよかった」と思わせて、卒業させてあげたいと思っています。

2019年12月10日