8月15日_トップチームを通して思うこと

「トップチームは7名メンバーを揃えないと発足しない」と子どもたちに宣言をしたのが昨年秋です。結局、子どもたちは6名しか集めることができず、発足を取り止めようと考えていました。しかし、思うところがあり、6名で4月からチームを発足しました。その後、子どもたちは中学校の友だちを誘ってはグランドに連れてきたりしましたが、結局、仲間は増えずじまいでした。しかし、そのような状況でもめげることなく続けていた子どもたち。ついに、仲間が一人増えました!なんと、私との約束を守ったのです。子どもたちには「可能と思えば、不可能も可能になる」(ジャパネットタカタ 高田社長)の話をしたりしましたが、ついに7名になったことは本当に立派だと思います。私と子どもたちの間の小さな社会の中では、こんなささやかな奇跡はないと思っています。子どもたちは自分たちの力で7人制のゲームができる土俵に自分たちのチームを乗せることができました。あとは、指導者・運営側の問題です。早急にトップチームワーキンググループを発足し、さらに子どもたちが充実したラグビーライフを送れるようにするための知恵を絞りたいと思います(一人のカリスマ・天才指導者よりも、数名のやる気のある大人の知恵を寄せ集める集合知のほうが遥かに力を発揮すると考えています)。ささやかな奇跡から元気をもらったのはきっと私だけではないはずです。「簡単ではないかもしれない。でもそれは、できないという理由にはならないんだ」(ベーブ・ルース)という言葉を態度で示したトップチームの子どもたち。このささやかな奇跡、小さな火種を全力で大きな火へと育てていきたいと思います。「埼玉県を代表するチームになる」誰もが、難しいと思っている山だからこそ、登りがいがあると考えています。そういえば、3年前、3年間で100名を超すラグビースクールになるだなんて、誰が思ったでしょう。しかし、一週、一週を大事にし、みんなの力を集め精一杯運営していたら、気が付けば100名を超えるチームになりました。トップチームも同じです。これから、子どもたちと一緒に厳しい山を登り、ささやかな奇跡を起こしていくことが楽しみでなりません。さあ、何度倒されても、また立ち上がろう!

2019年08月15日