7月27日_状況に埋め込まれた学習

1990年台にその後の世界の教育界に大きなインパクトを残した書籍がレイヴ&ウエンガ―による「状況に埋め込まれた学習」です。この理論は、学ばせたい内容は真正な文脈に埋め込まれているという論です。その後、日本にも紹介され、日本の教育界に限定的ではありますが、インパクトを与えました。この論はラグビーに置き換えると、ラグビーのスキルはラグビーに夢中で取り組んでいく中で、ゲームに近い文脈の中で自然と学ばれていくという考えです。すなわち、夢中で草ラグビーに取り組んでいく中で、状況判断力、パススキル、ランスキルといったラグビーに必要なスキルが総合的に学ばれていくというものです。前回の草ラグビーでは非常に少数だったため、タッチフットに夢中で取り組むには限界がありました。しかし、本日は大勢、子どもがいたので、実は練習メニューを私が考えていたのですが、あえてそのような文脈から分離した練習をするのではなく、じっくりタッチフットを行うことに徹しました。途中、2対2による少数のタッチフットも取り入れながら、参加した全ての学習を保障できるように工夫しました。結果として、納得のいく1時間半の草ラグビーができました。本日はタグラグビーのセットも用意しておいたのですが、子どもたちから勢いを感じたので、結局、タグは使用しませんでした。来週の草ラグビーも楽しみです。

2018年07月27日